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米農家中西のデジカメ百姓日記

2010年5月22日

田植え後の不耕起田 その1

昨日の不耕起田への田植えの感動の余韻がまだ残っています。早朝5:30、カメラを持って、田んぼへ出掛けました。昨年の収穫後の稲株の残るそのままの田んぼに田植えが出来たなんて・・・・・。代掻きをして妥協を許さないきれいさで田植えをする農家の皆さんが見ると、” なんじゃこりゃ! えらいことをするもんだ。 ” という声が聞こえてきそうな風景です。

でも僕にはとても美しい風景に写るのです。ほとんど自己満足の世界です。


11月初旬から水を溜め始めた田んぼには” ここは沼地だ! と思ったのか、アシなのか、なんなのかわかりませんが、水辺を好む挺水植物が土手きわに繁茂しています。

2010年5月21日

不耕起田への田植え

ついにやってしまいました。耕さない田んぼ(不耕起田)への田植え。冬期湛水をおこなった全ての田んぼで気温の上昇とともに昨年の稲藁の上にミミズの糞(トロトロ層)の堆積が盛んになってきていました。普通の田植え機で田植えが出来るのでは・・・・・?という思いが日に日に増してきました。その不耕起田への田植えの感情を抑えつつ、それでも表面を少し、トラクタで引っ掻いておこうと思い、浅く代掻きをして田植えをしてきました。残すはあと1枚の田んぼ。不耕起田への田植えの感情が抑え切れず、ついに最後の1枚の田んぼでやってしまいました。



 稲株の列と列の間に思うように位置あわせが出来ず、昨年の稲株すれすれの所に植え付けすることもあり・・・・・。

これがまさに世代交代。昨年の稲株にグサリです。

おいおい、こんなに寄り添わなくてもいいのに・・・・・。

場所によってはこんな具合にスズメノテッポウが生えていますが、田植え機の行く手をはばむふとどき者は田植え機から降りて、抜いていきました。なんじゃそりゃ。

うまく土に刺さらず、こてんと行き倒れる苗もたまにはありましたが、それもご愛嬌。あとで、手作業で植え直しました。

とにかく今日は楽しい田植えでした。我が家の米作りでかつてない感動の歴史的な日となりました。

2010年5月4日

冬期湛水田はすごい!

昨年、収穫後は田んぼ一面、稲藁に覆われていた田んぼですが、

 11月中旬より、田んぼに水を入れ、冬期湛水を始めて、5ヶ月半後の冬期湛水田の様子です。一面を覆っていた稲藁が分解し、なくなってしまったように見えます。

水中を見ると、ミミズの巣穴(ボコボコ、山のように見える部分)が見られます。

表面のトロトロした土をすくってみると、分解してなくなってしまったように見えた稲藁はその土の下にありました。

すくい上げた稲藁と土に混じって、ミミズが何匹もいました。冬期湛水している間に、田んぼ一面の稲藁はミミズの巣となり、ミミズが排泄した糞が稲藁の上に堆積したのです。このトロトロしたミミズの糞はトロトロ層と呼ばれ、天然の肥料です。

これは何の幼虫でしょう?田んぼの中を勢いよく泳いでいました。