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米農家中西のデジカメ百姓日記

2012年3月4日

籾殻灰で育苗培土を作る その2

開発中の籾殻灰と米ぬかだけを使った稲の育苗用培土は屋外で作っています。過湿は禁物。醗酵するはずの材料が腐敗へと失敗の道を辿ります。ですから、雪や雨など水分が入らぬよう、コンパネで蓋をしてあります。


いい感じで、材料の山の表面には菌糸が回っています。

これは何年か前まで、麹菌 → 納豆菌 → 酵母菌 の三段階醗酵で有機醗酵肥料を作っていた時見た菌糸と同じです。ということは、今のところ順調と言えます。

温度も以前より低いですが、醗酵して50℃くらいあります。

2012年2月4日

籾殻灰で育苗培土を作る その1

籾殻ボイラーで燃焼後、排出される籾殻灰を稲の育苗用培土に使うことを検討しています。材料は籾殻灰と米ぬかです。醗酵という自然の営みを利用します。私は醗酵という生命活動が大好きで、以前はよく醗酵肥料を作りました。醗酵は菌の活動が見えます。いとおしくも感じます。今回はその醗酵を培土作りに応用してみようと思ったわけです。

今朝7時頃の気温は-6°位、おひさまが出ていたので、早朝はもっと気温が低かったと思います。

これが今、開発中?の籾殻灰と米ぬかを利用した育苗培土です。

籾殻灰と米ぬかを混ぜた山の表面には寒さの為、霜が付着しています。

ですが、その中に棒温度計を差し込み、温度を測定してみると、なんと55℃。これは納豆菌の活動が活発になり、醗酵しているのです。

山を切り返してみると、その活動の活発さがわかります。すごい湯気です。

第二弾の培土作りです。まずは籾殻灰に窪みを作ります。

そこに、この米ぬかを入れます。

米ぬかを入れたあと、適度に水を加えます。この水加減が醗酵するか、腐敗するかの分かれ道。水の入れ過ぎは禁物。

米ぬかの上に籾殻灰を被せます。

奥の山が新たに作った培土の山です。この状態で待つこと数日。醗酵が始まります。

2011年10月30日

冬期湛水始めました

冬期湛水といっても、冬になったら水を入れればいいというものではなさそうです。
これは経験上、わかりました。というのは、稲刈り後できるだけ早く入水するのと、のんびり年末になってから入水するのでは、トロトロ層(ミミズの糞)の堆積の様子が全く違います。冬になってから入水したのでは、トロトロ層がほとんど堆積しません。ですから、ここ数年はできるだけ早く水を入れるようにしています。

下原の三角の田んぼとその中にあるメダカ水路(10月16日入水)



下原の大きい田んぼ(10月23日入水)


原新田の田んぼ(10月16日入水)


裏の小さい田んぼ(10月29日入水)

2011年10月16日

冬期湛水の準備 その1

はざ掛け天日干しした田んぼでは脱穀のあとに稲束が残ります。この稲束をカッターと呼ばれる機械で切り刻み、田んぼ一面に撒きます。稲わらは大変重要です。冬期湛水した時に、稲わらの下がミミズの棲家になり、ミミズたちは土を食べ、盛んに稲わらの上に糞を排泄します。この糞が天然の肥料になるわけです。
【農作業備忘録】
裏の小さい田んぼ・・・・・・稲わら散布。残りの1/3の面積完了。
三角の田んぼ、原新田の田んぼに入水。

2011年9月24日

稲刈り・はざ掛け天日干し

はざ掛け米の稲刈りをしました。疎植(稲株の間隔をあけた植え方)と無施肥(肥料を与えず、冬期湛水の間、イトミミズの排出する糞のみ)の栽培の為か、収量が少ない感じがします。来年度への課題が出来ました。

晴天の中、子供と愛犬チェルシーがお手伝いしてくれました。

家族と一緒でチェルシーもうれしそうです。

【農作業備忘録】
9月23~25日

  • 裏の大きい田んぼ、コシヒカリの稲刈り、はざ掛け
  • 裏の小さい田んぼ、1/5ほど刈り取り、はざを一本作り、途中まではざ掛け
  • 白毛もち米はまだ登熟していない。青い。

2011年7月18日

無駄な百姓仕事で自然を支える

 宇根豊さんの書かれた「農がそこに、いつも、あたりまえに存在しなけらばならない理由」という本の一節に”茶碗一杯のごはんには、一匹の赤トンボがくっついている」といいふらしているが、「赤トンボを育てるために、百姓は稲を植え、国民は茶碗一杯のごはんを食べている」・・・・・・・食べものを食べることは、自然と関係を結ぶことである。・・・・・・・生きとし生けるもの、同じ田畑の上で生きているわけだ。”と言っています。 なかなか興味深い本です。ぜひ、読んでみてください。

 今日、その本の一節を切り取ったような光景に出合いました。トンボが羽化し、飛び立つという自然の営みにやっと気づきました。もう何年も田んぼに通っているのに・・・・。

  きっとヤゴは夜、稲株に登ってきてトンボへと脱皮するのでしょう。何時間も掛けて。トンボには朝露が付いていました。

  とにかく、我が家の冬期湛水田ではたくさんのヤゴの抜け殻がくっついています。

2011年6月5日

マツバイに覆われた苗

田植えが終わりしばらくしてからの苗の様子です。不耕起の田んぼにはマツバイという芝に似た雑草がはえ、その間に苗が植わっているという無農薬ならでは?の風景が見られました。
肥料も蒔いていないんですよ。肥料は田面に見えるトロトロした土。イトミミズの糞です。

耕していないので昨年の古株がしっかり残っています。

2011年5月22日

田植え後の不耕起田

田植えを終えた不耕起の田んぼを見に夕方行きました。
田植え後に入水をしている田んばは田面が夕日でせせらぎ、とても、いい感じを醸し出していました。これから収穫まで、水管理と土手の草刈りが主な百姓仕事です。

不耕起田にすごい田植え機

何かとお世話になっているヤンマー甲信農機 伊那支店の皆さんのご好意で試乗させて頂いた田植え機のご紹介をします。ヤンマーの方にとっても、不耕起の田んぼへの田植えは初めてということで、職員の皆さんが見学を兼ねて、手伝ってくれました。

近所の農家の皆さんも何事が起こったかと、見にきました。

田植え機に同乗して頂き、運転操作を教えて頂きながら、植えてみました。

この新型の田植え機の売りは植え付け部の前にロータ(泥をかき回している黄色いやつ)が付いており、苗を植え付け出来るくらい柔らかくしてくれます。本来、この黄色のロータの役目は車輪の跡で、でこぼこした田面を綺麗に整地するものです。このロータを不耕起田に応用出来ないかと考えたわけです。御覧の通り、見事に、期待に答えてくれました。もうこんなの見てしまうと買うしかないと思った次第です。

不耕起田への田植え その2

今日は雨降りですが、家の裏の大きい田んぼ、もちろん冬期湛水、昨年の稲株が残っている不耕起の田んぼの田植えをしました。おやじの代からお世話になっているヤンマーの方の計らいで、最新の田植え機をお借りし、田植えをしました。田んぼにはこのように昨年の稲株がそのまま残っています。


プール育苗で育てた苗は大分、背丈の高い苗になり、田植えをするには伸びすぎてしまいましたが、育苗箱から張り出した根っこには勢いがあります。

田植え直前にその根っこをかきとり、苗を箱から取り出しやすくします。

ヤンマーから試乗する田植え機が到着。不耕起田への田植えの始まりです。


【農作業備忘録】
裏の大きな田んぼ(不耕起)
コシヒカリ・・・・・50株、54箱くらい
白毛もち米・・・・70株、14条、12箱くらい
香り米・・・・・・・・50株、4条、4箱
赤米・・・・・・・・・50株、8条、8箱
黒米・・・・・・・・・50株、8序、8箱

裏の小さな田んぼ
コシヒカリ・・・・・・50株、40箱くらい

2011年5月15日

不耕起田への田植え その1

昨年1枚の耕さない田んぼ(不耕起田)への田植えをして、うまく出来たので今年はほとんどの田んぼで耕さない田んぼ(不耕起田)への田植えをするつもりです。肥料も散布していません。イトミミズが排泄する糞が自然の肥料となっています。昨日、今日で3つの田んぼで田植えをしました。冬期湛水後の田んぼの状態はそれぞれ違うので、すんなり、植え付け出来た田んぼ、植え付けできなくて見るも無残になってしまった田んぼ。無残な田んぼをどうするか?少し、方策を考えます。


【農作業備忘録】
5月14日
下原の大きい田んぼ(無施肥、不耕起で田植え)・・・・・・50株 育苗箱 60枚
5月15日
原新田の田んぼ・・・・・(無施肥、不耕起で田植え)50株 育苗箱 40箱
下原の三角の田んぼ・・・・・(無施肥、不耕起で田植え)50株 育苗箱 40箱
裏の小さい田んぼ・・・・・・(無施肥、不耕起で田植え)50株 育苗箱 40箱(うまく植え付け出来なかった)

2011年5月5日

古株に宿って、芽吹き

 田植え前の冬期湛水の田んぼ。崩れかけた昨年の古株に雑草の芽吹き。思わず撮りたい衝動に駆られました。

【農作業備忘録】
5月3日

農作業時間:4時間

下原の田んぼ
  • 西側土手の防水シート、残り半分補修して、完了。
原新田の田んぼ
  • 西側土手の防水シート、半分補修。
5月4日
原新田の田んぼ
  • 西側土手の防水シート、残り半分補修して、完了。

裏の小さい田んぼ
  • 土手沿いのセリ、スズメノテッポウを草刈機で除草

5月5日
裏の大きい田んぼ
  • 土手沿いのセリ、スズメノテッポウを草刈機で除草
  • 土手際に浮いている稲藁をすくい上げ 1/3
育苗箱、西側端一列、生育に片寄りあるため、反転
育苗箱に液肥散布

2010年8月29日

無農薬・無施肥田の今-2

これ、除草剤を使い、化成肥料で栽培しているコシヒカリです。

これ、我が家の田んぼ。冬期湛水し、無農薬・無施肥で栽培のコシヒカリです。

重そうに穂を垂れています。まだまだ、葉や茎は老化せず、青々しています。ふしぎだな~。無施肥(肥料を無散布)なのに生き生きとして、元気。活力を感じます。

2010年6月21日

不耕起田で藻類大発生

我が家の田んぼは秋に収穫の終わった田んぼを耕さず、冬の間水を溜めて、春に表面を少し引っ掻く程度に土をやわらかくした田んぼ(半不耕起田)と全く耕さない田んぼ(不耕起田)があります。両方ともワラを土中にすき込まない為、ワラが水中で分解し、緑藻類が一面に繁殖します。最近の気温の上昇と共に、その藻類が田んぼで水面を覆い始めました。
藻類は光合成作用でCO2をO2に変えます。一般的に行われている耕す田んぼでは土中の酸欠状態で大量の有機物が分解し、メタンガスを発生します。メタンガスの温暖化力は、CO2の実に58倍もあるそうです。耕さない田んぼでは、メタンガスは殆ど出ないそうです。また、藻類は水中に大量の酸素を放出し、動物性プランクトンなどを大繁殖させます。生物にとって巨大なビオトープとなってます。
これは一般的な耕して、農薬、化成肥料を使用している田んぼの様子。藻は全く発生していません。

2010年5月22日

田植え後の不耕起田 その1

昨日の不耕起田への田植えの感動の余韻がまだ残っています。早朝5:30、カメラを持って、田んぼへ出掛けました。昨年の収穫後の稲株の残るそのままの田んぼに田植えが出来たなんて・・・・・。代掻きをして妥協を許さないきれいさで田植えをする農家の皆さんが見ると、” なんじゃこりゃ! えらいことをするもんだ。 ” という声が聞こえてきそうな風景です。

でも僕にはとても美しい風景に写るのです。ほとんど自己満足の世界です。


11月初旬から水を溜め始めた田んぼには” ここは沼地だ! と思ったのか、アシなのか、なんなのかわかりませんが、水辺を好む挺水植物が土手きわに繁茂しています。

2010年5月21日

不耕起田への田植え

ついにやってしまいました。耕さない田んぼ(不耕起田)への田植え。冬期湛水をおこなった全ての田んぼで気温の上昇とともに昨年の稲藁の上にミミズの糞(トロトロ層)の堆積が盛んになってきていました。普通の田植え機で田植えが出来るのでは・・・・・?という思いが日に日に増してきました。その不耕起田への田植えの感情を抑えつつ、それでも表面を少し、トラクタで引っ掻いておこうと思い、浅く代掻きをして田植えをしてきました。残すはあと1枚の田んぼ。不耕起田への田植えの感情が抑え切れず、ついに最後の1枚の田んぼでやってしまいました。



 稲株の列と列の間に思うように位置あわせが出来ず、昨年の稲株すれすれの所に植え付けすることもあり・・・・・。

これがまさに世代交代。昨年の稲株にグサリです。

おいおい、こんなに寄り添わなくてもいいのに・・・・・。

場所によってはこんな具合にスズメノテッポウが生えていますが、田植え機の行く手をはばむふとどき者は田植え機から降りて、抜いていきました。なんじゃそりゃ。

うまく土に刺さらず、こてんと行き倒れる苗もたまにはありましたが、それもご愛嬌。あとで、手作業で植え直しました。

とにかく今日は楽しい田植えでした。我が家の米作りでかつてない感動の歴史的な日となりました。